タイトルを見れば曲が頭に浮かんでくる人もいると思います。
そう、日本では冬の風物詩「高校サッカー選手権大会」の県予選が全国各地で行われていますね。
私も高校卒業してから毎年母校の試合は欠かさずにチェックとしてきましたが、近年は教え子達の活躍する姿を見るのも楽しみになりました。
そういうわけで今年も楽しみに、先日行われた「高校サッカー選手権大会静岡県予選 静岡学園VS沼津東高校」の試合を見ていました。
サッカー好きな人は知っているかもしれませんが、静岡学園は全国でも屈指の名門校、全国優勝も狙える学校です。
一方、沼津東高校は県内でも5本の指に入る進学校で、この大会で県ベスト16に入るのも初めてでした。
私自身、沼津東高校の近くで勤務していたこともあり、何人も教え子達が進学していたので、沼津東高校を贔屓目で試合を見ていました。
結果は残念ながら沼津東高校は敗退してしまいました。しかし、その試合で強豪校相手に最後まで諦めずに必死でプレーする教え子の姿を見つける事ができました。画面越しですが、中学生の頃とは見違える程逞しなり、試合終了まで味方を鼓舞する姿に彼の成長を感じると共に感動を覚えました。
試合を見終わった後、私は、余韻に浸りながら彼の中学生時代を思い出していました。
彼は中学2年生の夏くらいに塾に入って来てくれました。入塾当時の彼は、クラブチームの練習を優先し、なかなか成績も伸び悩んでいました。当時の彼は沼津東高校に進学することなんて頭の片隅にもありませんでした。
しかし、中2の冬あたりで彼は変わりました。私も何度か彼にはアドバイスはしましたが、ある日、彼の口から「大好きなサッカーを頑張っているから、勉強が出来なくてもいい、なんて言い訳はしたくない!」と私に言ってきました。
その日から彼は、サッカーの練習時間も確保しながら、スマホをいじるのを優先して今まで後回しにしていた勉強を優先して行いました。
そして、成績も上がり中3の12月ころに志望校を決める面談の時に、彼から沼津東高校に入りたいと伝えられました。
他にもサッカーが強い高校はいくらでもあるのに、彼が沼津東高校を選んだ理由に私はすごく感銘を受けました。
彼が、沼津東高校を選んだ理由は、サッカー部は生徒が主体となって練習メニューを決め、試合の戦術なども生徒達が決めているということでした。
なぜ彼がそこに魅力を感じたかというと、今後、自分の意見をしっかりと相手に伝え、チームで協力して何かを達成する力はますます必要になり、自分のチームの結果は自分で責任を持って受け止め、課題見つけて改善していき成長していきたいと考えたからでした。
私は、中3生でここまでしっかりと考えていることに驚きました。
1日24時間という時間は誰しもに平等に与えられた物です。
人は大変なことをできるだけ後回しにしてしまいがちです。
中学生で言えば、スマホやゲームなど好きなことを優先しテスト勉強や課題など大変なことは後回しにしてしまい、その結果、本来やらなければいけないテスト勉強や課題に十分な時間を使えなくなり、思うような結果が出ないなんてことはありませんか。
私は時間の使い方を変えるだけで、人は大きく成長するということを教え子から学びました。
確かに1日24時間を細かくスケジューリングするのは難しいことです。しかし、24時間のうち学校や習い事はおおよそ決まった時間にあるはずです。
それと食事・睡眠などの時間を合わせて残りの時間を課題などのやらなければならないことを優先してやるようにしていけばいいのです。
この仕事を始めてから生徒達から「宿題をやる時間がない」などとよく言われますが、話しを聞いてみると時間の使い方が間違っていることが多いです。
やらなければならないことをやらなくていいような言い訳を考えるより、しっかりとやりきる為の時間配分を考える方が遥かに効率的です。
JJSのみなさんは今月末に定期考査がありますね。時間の使い方を意識してテスト前の課題などは早めに終わらせるようにしましょう!
長津