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お友だちから見た右と左はどうなる?|左右関係の学習から

こんにちは、川口です。

今回も年長クラスの学習内容をご紹介!今週は 「左右関係」 について学びました。

 

KUNOメソッドでは、就学前の教育を「教科前基礎教育」として6つの領域を設定し、小学校の教科学習につながる「基礎教育」を実践しています。その6つとは、 未測量・位置表象・数・図形・言語・生活他 ですが、その中の位置表象は、将来の図形教育の前提としての 空間認識の学習 です。

 

その中でも、左右関係は、 多角的に物事を見て考える 際の基本前提となります。まずは自分にとっての右と左をしっかりと認識することが大切ですが、それだけでなく 自分以外の視点から見た際の左右関係 もきちんと理解できているかどうかがポイントです!

 

 

「左右の理解」というと、とても簡単な課題のようにも聞こえますが、他者視点で左右関係をとらえるのは、実はなかなか大変!

 

みなさんの中に、 「地図を読むのが苦手」 という方はいないでしょうか?

 「自分の進行方向に合わせて地図を見ないとわからない」 ということはありませんか?

 

 

実は今回の単元では、こんな学習を行いました。

まず1つ目は、十字路が描かれたボードをつかいます。

それぞれの家を出発して、交差点を右に曲がった場合と左に曲がった場合について考えてもらう学習です。赤い家から出発する場合は、自分と同じ向きになるのでわかりやすいのですが、黄色い家から出発した場合には自分から見える向きと左右が反対になってしまいます。

 

それでは、青い家の場合は……?
緑の家の場合はどうなる……??

 

こんなふうに、実際に自分の手を動かしながら、 体験を通して左右関係について学んでいきます 

 

 

そして、2つ目はさらに複雑な地図を用いて学習!

紙を動かしたり、立ち上がったりすることなく、 地図上の移動 について考えていきます。先生のお話をしっかりと聞き取ることができるかどうかも大切なポイントです。

ピンクのおうちを出発して一つ目の交差点を右に曲がります。次に、2つ目の交差点を左に曲がって、その次の交差点を右に曲がってください。何色のおうちに着きますか?

 

いかがでしょうか?

 

お話が長くなってくると、大人でもなかなか大変な課題ですよね。位置表象の単元の学習ではありますが、 先生やお友だちの話を「聞く力」 もこうした学習では常に鍛えられます。

 

 

左右関係に限った話ではありませんが、やはり大切なのは 具体物を用いた学習の経験 です。

子どもたちに対して「こういう場合は、自分と左右が反対になるからね!」と言葉で教え込んでも、根本的な理解にはどうしてもつながりません。機械的なトレーニングには対応できるようになるかもしれませんが、それはとても限定的な能力になってしまいます。

 

自分で何度も失敗しながら、 「どうしてだろう?」 と考えてみることが学びのスタート。

左右関係の学習は、日常生活の中でも取り入れやすい単元ですので、ぜひご家庭でも練習なさってみてください!小学校受験の有無に関わらず、 空間認識能力を育んでいくために大切な学習 となります。子どもたちにとって身近なものを用いて、楽しみながら位置関係に対する意識を育んでいけるとよいですね。

 

川口