自律と自立を育むジャカルタの学習塾
学習塾KOMABAジャカルタ
+62-(0)21-2793-9364
(平日)12:00-21:30 (土) 9:30-19:00 (日) 休み

塾生通信「羅針盤」2024年8月号より

先日、中1・2生には「総合学習」を行いました。
総合学習が初めての生徒も多く、普段の授業では得ることのできない貴重な経験になり、勉強以外の大事な事に気づくよい機会だった思います。

今回の学習テーマは、「平和」を考えるというテーマで、日本の中でも戦争被害が大きかった沖縄の歴史を踏まえて授業を進めていきました。
個人的な話に少しなってしまいますが、母が沖縄出身ということもあり、戦時中から戦後にかけての沖縄の状況を踏まえて戦争の悲惨さ、日常生活が送れるありがたさを伝えたいと思い、そして、小6生の時に曾祖母・祖母と一緒に平和祈念公園を訪れた際に、「平和の礎」に刻まれた親族の名前の前でいつまでも手を合わせ、涙を流していた曾祖母・祖母の姿を思い出し、今回のテーマを決めました。

パワーポイントを使い、戦後の沖縄の歴史や沖縄の人たちの「平和」への想いを話し、授業の最後に「『平和が欠けること』とはどういうことか」を作文で生徒達に宿題に出しました。その作文の中で、ある生徒は「平和が欠けること」は、「ただいま」と言ったら「おかえり」と返してくれる人がいる幸せ、そんな当たり前の日常生活が無くなってしまうことと書いていました。

そして、授業を受けた生徒全員がこの日常生活が送れる幸せに感謝しつつ、この世界が平和になるために自分にできることを行動していきたいと書いてくれました。生徒達が考えた「平和が欠けること」とはどんなことか、我々大人もしっかり考えるべきではないでしょうか。そして、一刻も早くこの世界が「平和」と堂々と呼べる日が来ることを願っています。

(長津)