こんにちは、川口です。
今回はタイトルの通り 「海外で過ごす幼少期の母語」 について!
……おそらく、海外で過ごす保護者の皆さまの多くがお悩みのテーマではないでしょうか?特に小学校低学年くらいまでは 母語の基盤を形成する大切な時期 ですから、日本語と第二言語のバランスについては特に皆さんの関心も深いと思います。
▶︎家庭では日本語で会話していたら大丈夫? ▶︎文字の読み書きは小学校前に必須? ▶︎日本語力を伸ばすためには何がいい? ▶︎わざわざ幼少期に「勉強」する必要がある?
……こんなご相談やご質問を伺うことが多いのですが、いずれも共通しているのが 「母語での思考力を海外でどのように育むのか」 という点です。
基本的に人間は、言葉を使わずに何かを考えることができません! たとえば、言葉を一切使わずに「鉛筆」について考えてください、と言ってもできませんよね……?
つまり、 思考力と言語力には密接な関係 があり、さらにその土台となるのが 「母語力」 であると言えます。これは「国語」だけではなく、あらゆる教科学習の基礎にもつながります。
そのため、母語の土台が不安定なままだと、学年が上がって学習内容が複雑かつ抽象的になっていったときに「あれ?教科書の内容がよくわからない」「計算はできるけど、文章題はお手上げ……」などの課題が表面化することも。
それでは、具体的にどうやって母語を育んでいくのか?
KOMABAでは、「こぐま会」の代表である久野泰可先生のKUNOメソッドの理念をもとに、 「具体物を使った学び」 と 「対話教育」 を大切にしながら授業をしています。
KOMABAキッズクラスでは、ペーパー型の課題だけでなく、まずは自分の身体や手を使って 物事に直接働きかけることを通して「認識を育てる」 ことを重視。たとえば「重い・軽い」といった量に関する概念や、四則演算の基礎につながる考え方を具体物を活用して学んでいきます。
また、文字の読み書きの前に 「聞く力」と「話す力」を育む こともとても大切です。しっかりと先生やお友達の話を聞いて理解すること、自分の考えを言葉を使って伝えられること。これらは「読むこと・書くこと」につながる力でもあります。
そして、これらの学びというのはどこに住んでいても大切なのですが、やはり海外で暮らしていると、どうしても日本語へアクセスする機会が相対的に少なくなりがちです。
けっして特別な教材や教具が必要というわけではありません。
ただ、「日本語で日常会話が問題なくできる」ということと 「母語での思考が育つ」 ということは異なります。実際に日本語を使って、じっくり考えて、自分の言葉で表現するサイクルが不可欠な要素です。
一方で、海外で暮らしているからこそできる貴重な体験もたくさんあります!
海外生活にはさまざまな制限も伴いますが、一方で子どもたちの興味や関心を刺激してくれるような学びの材料も多いです。ぜひちょっとしたことでもお子さまとじっくり観察してお話ししてみてください!
学習塾KOMABAの幼児クラス「KOMABAキッズ」では、こうした考え方を大切にしながら、ジャカルタで生活する子どもたちの学習をより豊かにするために、日々授業を行っています!
お子さまの学習についてのご相談(対面orオンライン)も随時承っておりますので、ぜひお気軽にお問合せください。
川口