2025年　総合学習①「人や国の不平等をなくそう」

本日、小１・小２・小３生は「総合学習」を行いました。テーマはSDGsの１０番目「人や国の不平等をなくそう」です。低学年には難しいテーマですが、新年度も始まり新たな出会いがあるこの時期に、自分とは違う価値観を認めることの大切さ、人と違う個性で区別をつけてはいけないことなどを知ってもらいたいと思い、このテーマを選びました。

まず、一人一人みんな違う個性があることを確認し、現代ではどういう差別があるのかを写真や動画で実際に見ていきました。その後、どうして差別が起こってしまうかをみんなで考えました。その中で、「違いを認めてないから。」や「自分勝手な考え方をしている。」、「相手の気持ちを考えていないから。」などとても素晴らしい意見が出ました。その後、第二次世界大戦当時の植民地支配の様子などを伝え、国連はこういう事をなくしていく方針で、この１０番目の目標を掲げたことを伝えました。歴史的背景を生徒達に上手く伝えられたかはわかりませんが、生徒の一人が「自分より弱い国をいじめるのはよくない。」と言ってくれたので、大切なことはきっと生徒達に伝わっていると思います。

最後に、国連が掲げる「人や国の不平等をなくそう」という目標を達成するためにどうしたらいいのか全員で話し合いました。そこでは「みんなで助け合う」や「みんなで頑張る」、「みんなで分け合う」など、どの意見にも必ず「みんな」という言葉が使われていました。各々の意見を聞いていて私は、生徒達の心には誰かが嫌な思いや辛い思いをするのではなく、大人や子供、人種や価値観の違いなど関係なくすべての人々みんなで頑張っていこう、みんなでハッピーになろうという気持ちがしっかりと根付いたと確信しました。

難しいテーマだったので、このテーマで授業するか直前まで悩みましたが、生徒達の意見を聞いて授業して本当によかったと思いました。そして、授業の最後に一人の生徒が、「みんなで協力するとか困っている人がいたら助けてあげることは、学校やお家でも言われているから当たり前だよ！」と言っていました。そうです、子供たちでもわかる当たり前なことを我々大人は実行できていないのです。その生徒の一言から、すごく大切なことに気づかされました。総合学習の度に思うのは、伝える側の自分も生徒達から学ぶことも多く、とても有意義な時間です。今回もまた、子供たちの素晴らしさと共に大人の愚かさに気づかされました。

今回のテーマでポスター制作を宿題にしたのでどんなポスターを描いてきてくれるのか来週が楽しみです。

長津