本日、小5・小6生は「総合学習」を行いました。授業内容としては、「生命をいただくことへの感謝」を考えるというテーマで、我々人間は、多くの生命をいただいて生活が成り立ち、そのことを意識してもらいたくて今回の授業を行いました。
まず、普段我々が食しているものはどんな生き物から出来ているのかをイメージ出来るように下記のようにクイズを出しました。
Q 何ていう魚から作られているかな? A. 鯵(あじ)
Q 何ていう魚から作られているかな? A. 鯳(すけとうだら)
という感じで10問ほどクイズをしました。思ったよりもみんな出来ていましたが、さすがにフィレオフィッシュが鯳(すけとうだら)から出来ていることは誰も知らなかったです。知識として原料は魚や肉と知っていても加工されたものだけを見てしまうとそこに生命があることを意識しづらくなってしまいます。最初にクイズでどんな生き物から出来ているのかをイメージ出来たことで、生徒達は生命をいただいているということを意識して真剣に授業を聞いてくれていました。
そして、「いただきます」とはどういう意味なのかを各々考えてもらいました。その中で、「生命をいただくことへの感謝」や「料理を作ってくれた人や牛や鶏を育ててくれた人への感謝」など素晴らしい意見がでました。この意見が出ただけで本日、伝えたかった事が伝わっていた気がします。「いただきます」の語源は仏教や神道に由来しているのですが、キリスト教では食前に祈るなど他の宗教でも生命をいただくということはとても尊いことです。
そして、生物ピラミッドをつかい、このピラミッドでたまたま人間が頂点にいるだけで他の生き物にもすべて生命があること、この世界の植物、動物、微生物も含めてお互いがバランスを取り成り立っていることを伝えました。すると、「ミツバチが居なくなっただけで人間が滅びてしまう」とある生徒が発言してくれました。その通りです。生物ピラミッドのバランスが崩れてしまうと他の生き物にも影響が出てしまいます。だからこそ、我々は牛や鶏、魚など直接、生命をいただく生き物だけでなく、牛や鶏の餌となる植物にも感謝しなければならないということを伝えました。発言してくれた生徒はきっとそこまで理解して、発言してくれたのだと思います。今までの総合学習を通して生徒達はこちらの伝えたい事をしっかりと理解してくていると今回の授業中にとても実感しました。今日の総合学習を受けた小5・小6生は、今日塾から帰って夕食の際に、感謝の気持ちをもって「いただきます」と元気よく言ってくれると私は確信しました。
授業の最後に、「ブタがいた教室」という映画の動画を見て、クラスで飼っていた豚を食べるべきか、食べないべきかを各々考えてくるという宿題を出しました。授業内でも生徒達にすこし意見を聞いたところ、「美味しくいただくことが豚への敬意」や「名前をつけて愛着があるので食べられない」など色々な意見が出ました。生徒達にも伝えたのですが、どっちの意見が正しいというわけではなく、「生命をいただくことの尊さ」を真剣に考える事が大事なので、自分の考えをしっかり書いてきて欲しいと思います。もし、お子さんに聞かれることがありましたら、ご家庭でも「生命をいただくことの尊さ」を一緒に考えていただけると幸いです。
今回もそうですが、総合学習をやる度に生徒達の成長が感じられて非常に嬉しい限りです。次回もよりいい物を生徒達に提供したいと思います
長津