今回は「インドネシアの海洋ごみ問題」というテーマで総合学習を行いました。
「海洋ごみ問題」は深刻な問題だという話を聞きますが、インドネシアに来るまで実感がそこまでわかないのが現状でした。
日本にいたころには釣りをしによく海に行っており、たまにゴミは見かけますが、そこまで気にならないというのが正直な感想でした。
ですが、初めてジャカルタの海に釣りに行ってびっくりしました。
防波堤までの通路にゴミがたくさんあったり、船が停泊しているところにごみがたくさん浮いていたりと、「海洋ごみ」がどんなに深刻なのかということを実感しました。
子どもたちにもこの様子を伝えて自分たちに何ができるのか考えてもらおうという思いから今回の総合学習を実施しました。
授業では、海洋ごみとは何か、どのようにしてゴミになってしまうのかという話をまずしました。インドネシアのゴミの公共機関による回収率の低さによる、ポイ捨て、自宅でゴミを燃やすなどが増え、そのゴミが雨で川に流れ、海に流れるというようにどのようにして海洋ごみが増えていくのかを学びました。
次に海洋ごみが増えるとどんな悪いことが起きてしまうのかを写真を紹介しながら、生き物に対しての被害、人間に対しての被害を学びました。自分たちが何気なく捨てているごみが海の生き物や私たち自身を傷つけているかもしれないということを学び、少しでも当事者意識を持ってもらえたらと思います。
どうすれば被害を減らせるのかということで、4R「リフューズ」「リデュース」「リユース」「リサイクル」を紹介しました。すでに学校で学んでいる人も多く、4Rがどういうものなのか知っている人もたくさんいました。4Rを学んだうえで「生き物に優しい海」にするために自分たちに何ができるのかをみんなで意見を出し合いました。
みんな積極的に意見を出してくれ、「ペットボトルでなく水筒を使う」や「マイバッグを使う」、「ゴミ拾いのボランティアに参加する」「ポイ捨てをしないようビラを配る」「ポイ捨てしたら罰金をつける」「ポイ捨てしたら警報が鳴るシステムを作る」など子どもたちなりに考えてくれたとても面白い意見が出ました。
最後に学んだことのまとめとしてポスター作りをしてもらいました。
ゴミを再利用して作品を作ってきてくれた生徒や印象的な言葉を考えてカラフルに仕上げてくれた作品など各々の個性がでたとても良い作品を作ってくれました。提出してくれた作品は塾に飾っておりますので、是非ご覧ください。
一人一人ができるのは小さなことですが、その一人一人の意識の変化が大きな変化につながっていくと思うので、この授業をきっかけにゴミを捨てるときに「あ、そういえば、、、」と考えるようになってくれることを願っています。
山本