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「総合学習」平和とは~沖縄の歴史から学ぶ~

本日、中1・中2生は「総合学習」を行いました。授業内容としては、「平和」を考えるというテーマで、日本の中でも戦争被害が大きかった沖縄の歴史を踏まえて授業を進めていきました。

母が沖縄出身ということもあり、祖母、曾祖母から戦争の話は聞いていたので、戦時中から戦後にかけての沖縄の状況を踏まえて戦争の悲惨さ、日常生活が送れるありがたさを伝えたいと思い、今回の授業を担当しました。戦時中の沖縄の話や6月23日「沖縄慰霊の日」の様子などの映像を見て、沖縄の人たちの平和への想いを理解してもらいました。その映像の中で、遺族の方々が「平和の礎」に刻まれた戦没者の名前に花を手向け、供養している姿を見て、生前の曾祖母の姿を思い出しました。

個人的な話に少しなってしまいますが、小6生の時に曾祖母・祖母と一緒に平和祈念公園を訪れた際に、「平和の礎」に刻まれた親族の名前の前でいつまでも手を合わせ、涙を流していた曾祖母・祖母の姿を今でも忘れることができません。

その姿を見て、子どもながらに戦争の悲惨さ、日常生活が送れることの有難さを痛感しました。そして、想像を絶するような辛い過去があったのにも関わらず、その経験を孫の私に話してくれて、小学生だった私は「戦争」という物が急に身近に感じました。戦後、79年が経ち戦争を知る人も少なくなり、どこか「戦争」というものが歴史上の出来事やテレビの中の出来事になってきて、あの悲惨さを我々は忘れつつあるように思います。今回の総合学習を通して、曾祖母・祖母から聞いた戦争の悲惨さ、平和の尊さを生徒達にも伝えると同時に私自身ももう一度、考えるきっかけとなりました。

授業の最後に平和祈念公園で行われた式典での「平和の詩」を全員で見ました。その中で、「平和が欠けることの怖さ」というフレーズがあり、「平和が欠けることの怖さ」を作文で生徒達に宿題に出しました。生徒達が今回の授業でどんなことを感じたのかも楽しみですが、我々大人も「平和が欠けることの怖さ」をしっかり考えるべきではないでしょうか。そして、一刻も早くこの世界が「平和」と堂々と呼べる日が来ることを願っています。

長津